2005-05

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

一青窈 うまく歌うより発信する気持ち


歌手、一青窈(28)が1年2カ月ぶりに新曲「影踏み」をリリース、アーティストとして新しい一歩を踏み出した。
人間の情念と時の移ろいをどこか懐かしい、一枚の絵画のような独特の世界で歌ってきた一青。
一時は「すべてを出し切ってしまった気になった」と葛藤も経験したが、トンネルをくぐり抜け、今は伸び伸びと“自由”を楽しんでいるように見える。
新しい旋律を紡ぎ始めた一青は、逞しくなった。

一青窈昨年2月に「ハナミズキ」を発売以来、新曲の発表がしばらくなかった。
デビュー曲「もらい泣き」もそうだが、日常の出来事を擬態語を折り混ぜた大胆な言葉遣いで綴りつつも、大陸的で流麗な調べを併せ持つその独特の世界は、音楽業界に衝撃を与えた。
それだけに、次回作への期待は高まるばかりだったが、1年2カ月の時が流れてしまった。
その理由をたずねると、意外な答えが返ってきた。
「もう自分のすべてを出し切ってしまった気になっていました。28年間の思い出のすべてを削りきったように感じ、歌い方ひとつにしても、ずいぶん悩んだ」
壁にぶつかったことで自分の奥底に眠る心と真摯な対話を重ねた。
そして、ひとつの事実に気がついた。
「無意識のうちに“一青窈の世界”を狭くして、こういうメロディーじゃなきゃ一青っぽくない、とか、こんな歌詞じゃないと一青らしくない、とか思って『やっぱりちがう、やっぱりちがう』、みたいなヘンな縛りをこれまでは自分に設けて、その鋳型をハズしても一青窈でいられることが、この先ずっと歌い続けていけることなんだと気づきました」
葛藤から抜け出すきっかけを作ったのは、尊敬するシンガー・ソングライター、井上陽水(56)だった。
「陽水さんとお仕事をして以来、自分の歌詞の難解さをなんとかしたいと…。陽水さんの歌詞は、難解と言われますけど、すごくシンプル、それと同じように、私も“一青語”を使わずに、どれだけポップなものを書けるか、ずっと課題としてあって、かなり苦心しました」
聡明さを物語る大きな瞳、飾らない笑顔。
インタビューの途中、学生時代の思い出話になった。
アカペラサークルに所属していた彼女はある時、聴覚障害を持つ人々十数人を招いてコンサートを開催した。
観客には大きく膨らませたコンドームを胸に抱いてもらい、声の響きを空気振動で伝え、体感してもらったという。
「うまく歌おうとしても心に伝わらない、発信する気持ちが大切だと肌で感じ、観客の皆さんは涙を流して喜んでくれた。自分の歌はこうあるべきだと発見しました」
子供の頃から歌で生きていこうとずっと思っていた。
だから大学を卒業する際、就職する気持ちはまったくなかったという。
一青にとって歌とは生き抜くこと、と同義のような気がする。
それだけに歌で苦しむのは、さぞやつらかったろう。
ただ先月20日に発売し好調な新曲「影踏み」(作詞 一青窈、作曲 都志見隆)は、結果的に新しい一青窈を見せるのに成功している。
幼少の頃に感じた母の優しい面影、ひとりで歩んできた寂しい道程も、振り返れば散歩道のようだったのかもしれない、そして今自分には信じられる人がいる…。
すっきりとした言葉と素直なメロディーに、吹っ切れた自分と新たな出発の決意がにじむ。
青い夏空に向かって大きく背伸びする一青の笑顔が見えた気がした。

一青窈★ 競馬をイメージして書いた「影踏み」
新曲「影踏み」は前作「ハナミズキ」に続き、JRA2005年イメージソングとしてCMでもおなじみ。
歌詞はJRA(日本中央競馬会)からの依頼を受け競馬をイメージして書いた。
「馬の気持ちはものすごく考えました(キャッチコピーの)『人が馬を愛すように、馬も人を愛している。』というフレーズがすごく気になっていて」。
そして具体的な光景が浮かんできた「真っ青な空とグリーンの芝生、負けたときに馬券を紙吹雪のように散らすところは人生に似ているなぁと思いました。振り返ればきれいに散ったな、というような、花が咲くような映像ですね」。
家族や友達への親密な愛情を歌に託してきただけに、馬に対しても愛情たっぷり。
ただ、本人は一度も馬券を買ったことがなく競馬場を訪れるのもこの日が初めてだった。
「宝くじもパチンコも占いもしないですね、マテリアルガールというか、現実主義なんですよ(笑)」。

一青窈★ 一青 窈(ひとと よう)
 本名同じ、1976年9月20日。
 身長1メートル55、血液型O。
 台湾出身(台湾人の父と日本人の母)
 一青は母方の日本姓。
 父を小学生、母を高校生のとき亡くす。
 北京語、英語、日本語で詞を書く。
 慶応大学在学中、アカペラサークルに所属、
 福祉施設で歌っていたところをスカウトされた。
 平成14年10月に「もらい泣き」でデビュー。
 昨年9月に映画「珈琲時光」(侯孝賢監督)初主演。


《サンケイスポーツ デイリースポーツ 参考》
スポンサーサイト

«  | HOME |  »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

APPENDIX

フジネット芸能

フジネット芸能

FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。